〜やんちゃくれ速報!〜

同じ場所で稲作している銭の亡者(狂言師)が仕組んだ罠。

「農地を買い取るか、辞めるか2つにひとつ。」

「お前らに、出入りして欲しくない。」

「お前らは、田舎の秩序を乱す存在。」

「焼き芋大会なんか派手な事やりたかったら都会にいけ。」

「お前らは、田舎での付き合い方の常識がない。」

「地主さんは、お前らに話しをするのが怖くて、夜も眠れない。」

「お前らに出入りして欲しくないから事務所を貸して、お前らを寄せ付けないよう立ち入り禁止にしてるんや。」

「お前らに直接この話しをすると、何を言われるか怖くて、怖くて夜も眠れないからと、ワシが伝言を頼まれたんや。だから、この話しを聞いて地主さん、そんな事言うたんかと、問い詰めたらアカン。(うちらに、地主さんに話しをさせないように、上手い事言うとる)お前のとこの、おっさん(DA〜の事)ムチャクチャ言いよるから、この辺りでは問題児やで。そんな奴らは、こんな静かな田舎に来るべきやないんや。」等々…。

うちに、面と向かって言いよった!

銭の亡者の話を、腑煮えくりかえる思いで、うちは静かに聞いていた。

そして銭の亡者に「辞めるしかないな…。」と呟いた。

それをいいことに、話はエスカレートする。

「実はな、ここだけの話しやが言うたるわ。お前んとこの、おっさんに、クボタの所長も、トラクターも売りたくなかったらしいぞ。関わり持ちたくないんや。知らんのは、お前らだけや。仕方なく売られたんや。売上の為にな。」

そんな事まで言い出した!

その後、DA〜に腹立たしい話しを全て伝え、うちらは考えた。

そして、考えた方法を、うちはDA〜、inuwan33さんと行動に移す。

まずDA〜は、クボタの所長に電話をかけた。

「トラクター返品や!」

「ちょ…ちょっと待ちーな。いきなり、どないしたんや。」

「どないもこないもあるかい!ワシらにトラクター売りたくなかったらしいな。売り上げの為に仕方なしに売ったそうやないか。どういうこっちゃねん。」

「アホなこと言うたらアカン。誰がそんな事、いうとるんや。」

「誰でもええがな。係わり持ちたくないから、売りたくなかった。そやけど、売り上げの為に仕方なく売ったて。」

「あんなぁ、よう聞きや。ワシが係わり持ちたくなかったら、休みの日にわざわざ、ちゃんと出来とるか見に行ったり、手伝いに行ったりする思うか。えらい心外な話やでー。」
「ハハハ…。分かっとるがな。所長もダシに使われとる言う確認や。」

「どういう事や?」

DA〜は、ことの経緯を話す。

「そりゃ、ひどい話や。ワシまでダシ使うなんてなんちゅう奴や。それはな、あとから入ってきた自分らに色んな思いがあるんやで。それにしても酷いな。それで、なんか、言うたんかいな。」

「これからや。あっちこっちにダシに使われた人がおるんや。何でも、銭。銭。銭の亡者は、農業する資格ないでー。まぁ、所長、見ときや。忙しい所、悪かったな。」

「あまり無茶したらアカンで。そっちの方が心配やわ。」

「どうもあらへん。」

その頃うちは、inuwan33さんに手伝ってもらいながら3年後に収穫予定の3本の木を、ひとまず撤去作業に取り掛かっていた。

今頃、銭の亡者は「あいつらやっと、辞めよる。アホが!」と万々歳やろうと思いつつ。

木を掘り起し撤去作業をしていると

ほら!!来た!来た!地主さんが血相変えて飛んで来た!

「あんたら何してるんや!せっかく植えた木をなんで抜くんや!」

「何言うてはりますのん?望まれたようにしてるのだけですわ。いやらしいなぁ。直接言うてくれはったら素直に聞きますのに。」

「何を言うんや?なんで新芽が出て来た所に木を抜くんや。そんな事したら可哀想や!もう、ここ辞めるんか!抜かんとき!」
すかさずinuwan33さんが言う。

「農地を買い取るか辞めるか言わはったら。彼女達は辞めなきゃ仕方ないでしょう。私は彼女の、お手伝いしてるだけですわ。なんで、そんな大切な話しを人に言わせて、自分で言われないんですか。」

「え!誰がそんな事、言うたんや!私、そんな事、言うてないし、言う訳ないやんか!誰がそんな事言うてるんや!ちょっと、やめてーな!」と、涙ながらに訴えた。

うちらの想像は、ドンピシャ!

それからDA〜と、あたしは、真実を知る為に、走り回ったのは言うまでもない。

年老いた地主さんを手のひらで転がし、上手い事、場所を借り家賃を払うからといいながら、地主さんの広い農地の権威を全て自分の手中に収めようと言う計画。

そりゃ、うちらの存在が、邪魔で邪魔で仕方なかったんやろな。

地主さんや、周りの、おじいちゃん、おばあちゃんに可愛がってもらってるうちらに妬みもあったやろうし〜。

だけど、やり方が汚い!

結局、悪事がバレた狂言者、銭の亡者は、地主さんに悪態をつき、自分で自分の後始末するハメになった(笑)

立ち退くんは、あんたやがな(笑)

おまけに、事務所も地主さんは、もう立ち退いてもらうと!近々、撤退するのは事務所の方でした。当たり前やろ!!(笑)

世の中じゃ、お金が1番と言うけれど、それをも越える働きは必ずある。

それは信じる心。

大ピンチに立たされた『やんちゃくれ農業』だけど、人の想いが力をくれた。

うちらは、決して誇れるような暮らしやないけど、ひとつだけ確かなものを持ってる。

守りたい、お金よりも大切な人の心。

地主さんには、ちょっと可哀想な事をした。だけど、真実を知らなきゃ、もっと可哀想な事になる。

3本の木も植えなおした。木にも、ごめん。

ピンチに立った『やんちゃくれ農業』だったが、実はオマケの『幸』がついてきた!

「うちの農地、これからも見てくれるか?辞める言わんといてや。○○さん(銭の亡者)の跡地も、いずれお願い出来るやろか…。」

「地主さん、心配せんでえぇ。うちらが田んぼの管理しますわな。」

「本間か?ずーっとやってくれるか?」

「うちらが、ウソついた事ありますか?うちらは、やりたいんですよ。」

何があっても、志を強く持てば『幸』は必ずついてくる!

お金じゃ決して買えない『幸』は、真(まこと)の心。

皆さんの温かい心が、うちらに力を与えてくれました。

本当に本当に、ありがとうございます。

で?気になりますか?銭の亡者に何も言わないのか?グダグダ責めませんよ(^w^)

ただ一言「ザンネンだたね〜(ニヤリ)」

これで、充分でしょう(笑)


P.S
実は田んぼの床に穴が開いている様子で、水が溜まっては減り、溜まっては減り。

周りの人達が

A「あんたらの田んぼ水がすぐ抜けるんやがな〜。床に穴があいてるか、どこか水が漏れてるでー。ホンマ素人やし、しゃーないな(笑)うちらベテランが、気になって毎日見てるんや。」

「えーっ!ホンマに!」

B「ほれ、分からんかったやろ(笑)ハハハ。これはな、代掻きが下手クソなんや〜。原因は代掻きやで。アハハハ。」

「代掻きですか!」

C「そや、お父ちゃんに言うとき。来年は、うまい事、代掻きせなアカンでって、ここぞとばかりに、ガツンと言うたりや(笑)」

「はぁ〜い♪言いますわ(笑)あんた代掻き、めちゃ下手クソや言うときますわ(笑)」

おばちゃん皆「そやそや、言うたり。言うたり(大爆笑)」

と、周りの皆さんは、夜も心配で田んぼの水を見てくれていた事が分かり、うちらは後日2人揃って、頭を下げて回ったのは言うまでもない(笑)

これが、うちらの日ごろの姿です。

素人丸出しで、ごめんなさい(゜∇゜)テヘ