農家で、やっちゃいました(笑)


*ま・負けた…
夜食のラーメンを作ってたら、ふと、思い出しちゃった。
やんちゃくれ一家が、師匠こと八木さん農園に、初めて、お邪魔したのは5月の半ばだ。
その日、師匠は、知人宅の田植えを手伝いに出かける所だった。
よっしゃ!早速、やんちゃくれ一家。金魚のフンのごとく、前を走る軽トラを煽って、いや、見失わないように、後ろにビタ付きで(笑)ついて行った。
おはよう。おはよう。と声を掛けながら、農家の人達が集まってくる。
その中でひと際、浮いているのは、言わずがな、やんちゃくれ一家。
師匠に負けじと、おはよ〜す。おはよ〜す(笑)
田植えなど目の前で見たことない、あたしたちは興味津々だ。
その田んぼ、自然の生態系を壊すことなく、一切、手を加えられてない。周りは山。山。山。サワからは水が湧き出している。
す…すげ〜!なんやココ!こんな宮崎駿ばりの自然があるなんて!
驚いたことに、田んぼの中に
メダカ泳いどるやん〜。タイコウチもおる〜。水カマキリやんけ〜!
なんやこれ〜。カエルの卵や〜ゲゲっ。タガメもおる。これは、ヤゴや〜。
なんやココ。すげ〜アニメの世界や〜。
あたしたちは、田植え見学など忘れ、わが道を行く状態(笑)
「田植えしてみるか。息子さんも一緒に。」
師匠の言葉に、躊躇いもなく←チョットは躊躇えよ(笑)
「やらして、もらいますわ。」
やんちゃくれ一家の、記念すべき田植え初体験だ。
生態系を壊さないよう、1年中水を抜かない田んぼは、そうそうない。俺ら最高の場所居てる。
師匠の指示通り、皆が一列に並んで、少しずつ苗を、真っ直ぐに後ろに下がりながら植えていく。
「俺らにも出来そうやな。」
「ホンマや。あれなら、あたしも出来るわ。」
中2の息子は、さっさと植え始めている。
「はやっ」
あたしたちは、子供には負けられんと、親のメンツにかけて取り組んだ…が、あたし…
しょっぱなから
「足が〜。足、抜けへん!マジ。土ん中から長靴抜けへんし!」
「何、しとるねん。ダサっ。」
「わざと違うやろ。むっかぁ〜。」
「こう言う事はな俺の方が、うまいねんて。お前の負けやな。」
「出来てから、言い〜や。」
「おぉ。言うたるわ。」
口ばかり達者の、あたしたち。半分まで終わらせた頃には
「ウマいもんやな。初めてにしては、上出来や。」
え?
「出来たで。何やってんにゃな。遅いな。」
息子は、きっちり真っ直ぐに、苗を植え終わっていた(笑)
「わしら負けとるし。」
「本間や。あ〜見て。あたしらの、植え方…。」
「なんや、わしら、きったない植え方やの〜。グニャグニャ歪んでないか。」
「最悪や。真っ直ぐになってへんわ。どないしょ・・・。」
「えらいこっちゃな。手伝うて、こんなしてもた。」
「八木さ〜ん。歪んでしまいました〜。どうしましよ〜。」
師匠は、最初は、そんなもんや。間に植えるから、どうもないよって。
ありがたい。助かった。
が、あたしたち…
「性格、歪んでるしやろか。」
「そや、性格かもな。2人ともて。笑うやん。」
「どないする?あの2人来たら、きったない植え方になるて、評判なったら。」
「子供さんの方がウマい言われるな(笑)」
「メンツもない(笑)」
「残り半分、真剣に、植えなヤバイで。」
あたしたちを見て、ニヤニヤ息子。くっそ〜田植えは、負けや(笑)
残り半分を真剣に植えた。黙々と黙々と。
出来た〜。
顔をあげた二人に。
「むちゃ、歪んでるし。なんで、そんななるんやな。」
と息子。
見に来た師匠は
「本間、綺麗に斜めになってるわ(笑)」
すみましぇん。師匠達、農家の方々。あたし達の作った隙間に間に苗を足しに行って下さいました。
田植え初体験は、見事、息子に完敗
しかし、懲りずに、次の知人宅田植えにも、手伝いに来るか?何でも経験やと、お誘いいただきました。
2度目の田植え成果?
それは…ご想像に、お任せします(笑)